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【呪術廻戦】脳裏に残るあの記憶

第6章 ※※いざ高専へ!


そんなこと知ってる。不快なんて事も。誰かの死が当たり前になることだって。だから私は……


「私は…!」
「君は、誰かを守れず、かつ自分も死の瀬戸際に立たされたとき、親友とのことがあったから。その約束を理由に、君の親友を呪うのか」


「うーん、…ちょっと考えちゃうなぁ。」

確かに学長さんの言うことは正論だった。約束を理由にして呪ってしまうなんて間違ってる。でも

「気づきを与えるのが教育だ」

学長さんは髭を触りながら言った。

「死に際の心のありさまを想像するのは難しい。
だがこれだけは断言できる。呪術師に悔いのない死などない。」

悔いのない死などないとかなんかかっこいいな
でも、私にはもう悔いなどない。別に死にたいとかそういうのじゃなくて、少しでも愛されていたと思えたから。もう私に悔いはない。

「このままだと君の親友を呪うことになるかもしれんぞ。
今一度問う。君は何しに呪術高専に来た。」

「私には、私は当たり前の日常を大事にして、その大事が壊れないように過ごしたい。あの日、五条さんに助けてもらった日からそれを強く思うようになった。私は自分自身の価値観をちゃんと見つけられた。今でもきっと、私と同じようにいろんなことが崩れて、壊れて、辛い思いをしてる人がいっぱい居る筈。自分が死ぬときなんて私には知らない。誰かを呪って逝ってしまうかも。誰かに呪われてしまうかも。でも、私は少しでも愛されてもらってるって思えてるから多分悔いのない死になると思う。だから沢山の人を全力で救っていきたい。」



「………最後のは気に食わないが、合格だ。自分は粗末にするなよ。ようこそ。呪術高専へ。 寮はそのまま使ってくれ。悟。いろいろ案内してやれ。」
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