第6章 ※※いざ高専へ!
結花目線
またお花畑の中、1人ただただ立っている。
私がお花畑を歩いていくと、歩いた足跡には血溜まりが出来ていた。
「気色悪い。」
極力後ろを見たり、足元を見ないようにして歩いていくと1人の女の子が立っていた。
今どきの女の子っぽくて、茶髪のショートヘアだった。
手には、、、釘?とかなずちのような物が握られていた。
「ねぇ、あなたは、、」
私が声をかけると、その女の子の片目は吹き飛んで女の子はその場に倒れ込んだ。
そして、溶けていった。水みたいに。
「ひっ……………」
そしたら辺り一面赤く染った。怖い。
「誰か………め、恵君、、五条、さん助け…………」
目が覚めた。
「はぁっ………ヒッ………っ!」
「結花!大丈夫?ちょっと過呼吸気味かも……
ほら、ゆっくりいきすって」
「ゴホッ...ヴ...ゲホッゴホッゴホッ...」
「大丈夫大丈夫。僕が傍にいるから。」
「………んっ、ん、何度も何度もすみません。」
私がクッションで顔を抑えると、五条さんは勢いよく私をぎゅってしてくれた。
「そんな事したら余計くるしくなるでしょ?今聞くのもあれだけど、どんな夢見ちゃった?」
「ごめ………っひ、なさ……ウェ」
なんでだろ。さっき見た夢が思い出せない。なんで……
私、見たものは忘れないんじゃないの?
自分なりに、解釈をつけて見た。
*実際に見たものや出来事は忘れないが、夢は現実ではない、だから実際にみていない夢はわすれることがある。
と。
頭が上手く働かない割に簡潔に纏められた方だ。
五条さんはペットボトルの水をくれた。
「そんなに謝んないでいいからさ、ほら!これ飲んで」
「……………………………ありがとうございます。
少し落ち着きました。
思い、出せないんです。さっきの夢。なんででしょうね。」
「今は………深く考えない方がいいよ。また結花の叔母ちゃんも明日探しに行かないとだから、手。握っててあげる。」
私は五条さんに手を握ってもらって眠りについた。