第6章 ※※いざ高専へ!
「もーう!恵君は素直じゃないなぁ………あんなに可愛い結花からの心配を無視しちゃってえ」
五条先生がからかってくる。
「いいですから、早く特訓………」
はいはい。と五条先生は流しながら稽古を続けてくれた。
やはり1本も取れず今日は終了。
もう22時だ。早く帰って寝よう。明日からまた学校なのだから。
五条目線
「硝子ー!邪魔するよー」
「邪魔するなら帰れ。」
相変わらずでなにより。
「まあまあ!結花の事なんだけど、何か分かったことある?」
「…………残念だが、何も。すまないな。私なりにいろいろ詮索したんだが………何故だろうな。何も情報がないんだ」
「どういう事?」
「結花の年齢、名前、通ってる中学名、両親のこと。それだけ。親族関係も一切ない。勿論、今までの先祖に痣があったなんてことも。悟は結花の叔母さん家しってるんだろう?」
「ああ。来週にでも行く予定だ。もう3月だし、高専入学まで時間もないからねぇ」
「そうか。私ももう少し調べてみるよ。」
助かる!
僕はそう告げて医務室を出た。
自分の部屋まで移動して、ベッドにドスッ、と寝転がる
「京都の神社………か」
結花の叔母は今京都にいる。
八坂神社。の近くに居る。らしい。