第5章 ※※初祓い
五条目線
「ねぇ結花僕、君の家系を詳しく調べてみたんだ。君のお母さんとお父さんは10年前に起きた事件で命を落としている。君のお母さんは呪術師ではなかった。だけど誰かの役に経つために。と呪霊を倒し続けていた。結花もその力を受け継いでいる。それも力が倍になってね。」
「いや…………やめてよ。うるさい。黙ってよ……痛いよ」
「お母さんの家系の代々続く赤毛と赤い瞳、それは君と先代が同じくらいの赤みだと言う事も分かった。赤色が濃いほど強い。結花の術式は天与呪縛あって成り立つものだったんだ。君の呪いが君を助けてる。術式をあの時思い出さなければきっと結花と田村 咲は死んでたよ。ここではざっくりしか言わないけど、いつかは何でかとか話すよ」
結花目線
そんな話されたって、もう思い出したくない。頭が痛い。身体中もう痛いの。死なせてよ。ここで
「もう私に関わらないでよ!!!!!!!辛いの!!!!役立たずな自分が嫌いなの!!!!……………ほっといてよ」
私は壁に寄りかかった。
ぎゅう
五条さんが私を抱き締めてきた
「…………何してるんですか。」
「結花生きて。」
暖かい。
「何で。……………」
「僕の私情だよ。生きて。」
「何でよ………………うぅっ」
涙が出てきた。痛くてでてきたのかな。嬉しくてでてきたのかな。
ずっと、何分も、何十分も泣き続けた。五条さんはずっと抱き締めてくれてた
五条さんにぎゅってしてもらっている今は、痛みを感じなかった。
「んっ。…………疲れたので、ちょっと寝てもいいですか?」
「ゆっくりお休み。僕が運んであげるから。」
優しい声色
私は安心してそのまま瞳を閉じた。
まだ目は熱かった。痛かった。でも寝られる気がしたから寝た