第5章 ※※初祓い
伏黒目線
俺が廊下を走っていると、男の子が全速力でこちらに向かってきた。
「大丈夫か?怪我は……」
「僕は大丈夫……お姉さんが守ってくれたんだ。僕はまだ生きないといけないからね。」
は?何を言ってるんだ此奴。
お姉さんは如月の事だろうか。如月は無事なのか?
「お前………」
「だって、僕はまだ子供。小学生だよ?年下は守られるでしょ普通。僕あのお姉さんに御礼だってしたんだから。もういいでしょ」
腸が煮えくり返りそうだった。守られておいてなんだこの態度は
取り乱してはいけない。
「とりあえず、この下の階の〇年△組にお前らの友達?が居るはずだ、そこに行けば安全だと思う。お前はそこに行け。着いてってやるから、俺の背中に乗れ。早く」
俺は急いで男の子を女の子達のところまで連れていった。
「しゅうとー!会いたかったよ……」
「いやぁ、彼奴に殺されそうになってたよ。」
アイツ?彼奴って、ゆうとか言うやつか。
女の子達の前まで送ると、しょうと君は女の子に抱き着かれていた。
最近のガキはませてんな。
玉犬をここの見張りにつける事にした。
そう思いながら階を上がっていると学校が揺れた。
如月の所へ早く、早く向かわなければ
俺が音の方向に着くと、如月が呪霊に身体を勢い良く振り回されていた。
「如月………………」
如月は辛うじて意識がある様で、目を開けてこちらに微笑んだ、だが目が合わない。
そう思った瞬間、呪霊の両腕が吹き飛んだ