第13章 兄弟
「お前のせいだ。」
1番言われたくない言葉。特に親しいと思っている人には。
分かってる。この人は違うって。分かってるのに受け止めてしまう。
「あ、ごめ、なさい」
中学でも言われ続けた言葉。お前なんか居なければ。キライ
目障り。お前のせいで
もーいやだ。思い出したくもない。
軽々しくはかれる呪いの言葉。
もう
でも
お友達……も出来たのかな。私が思ってるだけかもしれないけど、
野薔薇に恵、悠仁も……優しくしてくれた。
私がこうやって呑気に蹲ってるときに誰かが死んでしまったら
「頑張ろう」
そう呟いて、この造られた世界を壊そうとした。
地面を叩いて、やっと見えた暗い地面。
世界が割れるまでに何度殴ったことだろうか。
両手の拳を見ると血だらけになっていた
外側にでて、黒いものをみると四角い形をした箱状になっていた。
私はこの中に居たのか
私は恵、野薔薇、悠仁を必死に探し回った。
走り回っていると傑さんに会った。頭ツギハギの
道路の中心に立っていて、
「君はあの世界の一部分を体験したんだろう?なら私の存在も多少わかるはずだ。さぁ、ここで1戦いこうじゃないか縫条結花」