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あなたが愛してくれたら【R18】

第10章 4月26日 社内


「監査がツッコミそうなとこ位は送るわ」

「いいよ、それで。 ありがとな」


金子が小夜子の椅子の背を叩き、大股で去っていく。


「金子さん、結婚してから益々パワフルですねえ」

「仕事とプライベートは関係無いっていうけどね」

「いい事はいいんじゃないんですか?」

「ああいう時に足元を掬われる」

「なるほど。 さすが湊さん」


そう、だからプライベートなんか邪魔なだけ。
自分もやるべき事を間違えない事だ。

とはいえやはり、若干気が重い。

小夜子や金子の様な中堅にとって、明日の会議みたいなのは比較的緊張を強いられる。
普段は見れないような大物が外部から来る事もある。

しかも今朝から生理痛で体調も悪いし。


『大丈夫?』


達郎と怜治の声が聞こえた気がした。


そんな風に心配してくれなくっても平気。


ただの自業自得なんだから。




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