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あなたが愛してくれたら【R18】

第9章 4月24日 高階家


一瞬の無言ののち、紀佳が顔を傾けて微笑いかけた。


「昼間は意地悪したくせに」

「……してないよ」

「分かってるくせに」


先にそっちがよく分かんないこと言うからだ、そんな事を言いかけて口をつぐむ。

怜治が彼女が座っているソファに並ぶと、自然に紀佳がもたれかかってきた。
そんな紀佳の膝の下に手を入れ、横抱きに掬い上げる。


「あ、ダメ。 ……こんな所で」


怜治の膝の上に乗った彼女が慌てた様に体を捻る。


「分かってるよ」

「……泰さんが、帰って来たら」

「別にやるつもり無いし」

「でも」

「昼間っから一人でやらしいことしてた紀佳にお仕置」


無言で押し黙る紀佳。
図星だったらしい。
そもそも彼女の体は一旦火がつけば治まらない。



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