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あなたが愛してくれたら【R18】

第9章 4月24日 高階家


「……ふうん?」

「何?」


怜治が移動した時に、一緒にテーブルの隅に運んで来たスマホに紀佳がちらりと目線を移す。


「怜治くん、最近誰か良い人でも出来た?」

「は?」

「彼女とか」

「いや? なんでまた」

「違うのかな」


怜治の頭の上辺りの空を眺めアテが外れた、とても言いだけなそんな紀佳を見て、怜治の胸がささくれだったみたいな不快感を持つ。


「こんなお天気のいいデート日和に勿体無い」


たまに紀佳はこんな発言をする。
その理由が怜治には分からない。
勿体無い?
意味が分からない。


「紀佳とならいいよ。 他は興味無い」


そして黙り込み、子供を叱る時みたいな怒った様な表情をする。


「ダメだよ」


その彼女の眉が僅かにたわむ。
ソファテーブルの下から、怜治の手が紀佳の内腿へと伸びていた。
人差し指と中指を下から上へと沿わせる。
下着に触れる直前に、また下へ。


「…んぁ…」


薬指の爪で柔らかな肌を軽く引っ掻く。
中指とで、細くつねる。
動きを変える度にひく、ひくと紀佳が震えた。

怜治は表情を変えずにそんな彼女を見ている。



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