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あなたが愛してくれたら【R18】

第6章 4月12日 達郎の店


「で、何の冗談。 コレ」

「……………」


店を出た小夜子と怜治がオフィスに混ざる飲食街を抜け、住宅やマンションが続く夜道を歩いている。

割と急いで来てくれたのか、怜治は薄手のシャツだけで上着を着ていなかった。


あの時、随分と歳下の彼なんだね、そう言う達郎ににこやかに見送られる中。
事態が分からず最早無表情の怜治の腕を引っ張り、小夜子はとにかく早々に店から連れ出そうとした。

そんな小夜子の慌てように照れてるんだな、とても言いたげな呑気な達郎の表情だった。


「聞かないで。 謝るけど」

「別に。 あんたの彼氏なんて役得なんだろうし。 で、叔父さんだって、あれ? 随分男前…イケおじってのか」

「……………」

「まただんまりか」



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