• テキストサイズ

あなたが愛してくれたら【R18】

第29章 6月6日 ホテルのバスルーム


怜治がシャワーを強めに捻る。
ザァッという音と一緒に湯気が立ちのぼり視界が薄くなって、急に前へ押し出された。


「…………っン!」


先ほどのように、ぶつかり合う音。

怜治が本格的に腰を使い始めて、小夜子の視界が弾けた。


「やぁ…んんッ、ぁあ!」


強い振動が小夜子とその内部を揺らす。
同時に激しく擦り上げられる。


泣き声に似てる。
そう錯覚しそうになるが、その中に快楽、僅かな媚びを含んだ小夜子の声を怜治が聞き分けた。


「……いいよ。 もっと乱れて」

「ぁあッ好……き」

「ここにされるのが?」

「ゃ…違」


ぽたぽたと、小夜子の脚を伝い透明な液体が溢れた。
それを気にする前にまた突かれる。
それと混ざり、粘度の異なるぐちゅぐちゅとした音。


翻弄され、狂いそうになるのに小夜子は怯えた。


「んぁッ………も、許し…… 」


俺だけに見せてくれたらいい、そんな彼の言葉が浮かんだので、指を噛んで踏み止まる。

バスタブに張った湯はもう半分程しか無く、それでも小規模な波を作り飛沫が絶え間なく二人の体を濡らした。


「まだ……足んない。 小夜、もっと」


熱に浮かされた様な声で囁かれ、怜治は満足してないのだと思った。
けれど、どうしたらいい?
足りないならあげたい。

焼かれる体が、考えようとする脳も溶かす。
深く激しい挿入で、こんな強烈な快感だけを得るのは初めてだった。



/ 309ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp