• テキストサイズ

あなたが愛してくれたら【R18】

第27章 6月6日 ホテル


小夜子は一度達してからの方が良いらしい。

さっきみたいに抵抗せずに、こちらに身を委ねてくる。


「んん、深………い、」

「これ、いいな」


猫みたいに細くしなやかな体を時おり揺すると胸が揺れ、きつく抱くと柔らかく潰れて耳元で鳴く。
指に滑って食い込む果実を思わせる臀部の感触。


そしてこちらが余り自由に動けないせいか、小夜子の反応がいい。


「……………」


もしかして自分は、結構下手くそなんだろうか、と怜治は思う。

思えば紀佳にはやんわりとリードされっぱなしだったし、小夜子とも最初は泣かれるわ、さっきも微妙に辛そうだった。


「……小夜」

「ん、」

「俺もっとセックスの腕磨く」

「へ……なに」

「あと、仕事も負けねえぐらい」

「う………ん? でも、今……いう事じゃ」

「……まあな」


怜治って時々おかしいよね、そんな風にくすくす笑うも間もなく、それが徐々に喘ぎ声に変換された。

彼女はその時の声まで変わる。

今はため息に近い、幸福そうに囁く様な。


「ぁ…ん、は……怜」

「俺の足んとこまで、垂れてる」

「って、中ずっ…といっぱい、で……溶け、そ」

「少し動く」


今度は驚かせない様に、小夜子に断りを入れた。


「あ、ぁあ…っや、そんなに動…か」


小夜子がまた避ける様に怜治にしがみついてきた。

これはこれで嬉しいけど、こちらは少しは動かさないと。
いくら何でもこれ位は許して欲しい。




/ 309ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp