第27章 6月6日 ホテル
「ッあ」
「優しく、だろ?」
挿入の中途半端な位置で彼女の足の間、丁度敏感な突起の辺りに指を添わせる。
さっき彼女が自分で擦り付けていた所。
何となく感触で気付いたが、想像通り少しだけ硬くなっていた。
直接は触れずに二本の指で膨らんだその周りを撫でてやる。
小夜子の息が荒い。
こちらも乳首と同じに小さくて可愛かった。
段々と硬くなるにつれ、肩に食いこんでいる小夜子の指に力が入ってくる。
側面の薄皮が張った様な感じになり、そこに指を沿わせて軽い刺激を送り続ける。
摘んだりするのは強過ぎるか、一旦抜いて口でやった方がいいか。
そう思うか思わないかのうちに、彼女の腿、それから全身が数度慄いた。
「…は……ぁあ…ッ」
体を強ばらせて怜治の肩に頭を乗せ、息をついている。
あまり早いのに驚いた。
「……………もう?」
「だって、入ってる、のに……されたら」
入れながらがいいんだな。
覚えておく。
まだそこにあった指をそおっと動かすと、ビクッと小夜子の下半身が震える。
続けてはいけるのだろうか。
「あ……だっ…そこ」
特別嫌がる素振りは無かったが、頼りなく腰が落ちかけて、過敏になり過ぎてはいるのか。
「小夜、色々感じやすい」
「い…嫌?」
「彼女が感じやすいなんて最高」
そんな彼女を抱き支え、再びゆっくりと体を落としていった。