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あなたが愛してくれたら【R18】

第23章 6月1日 達郎の店


達郎は腕を組み遠い目をしたが、それでもどうかな、という風に首を傾げた。


「どんどん女っぽくなってく彼女を見て、そういう気分になったこともあったかも知れない。 けど、こんな頃から自分の名前呼びながら一生懸命後ついてきた子に、変なこと出来ると思う?」


達郎が自分の腰の下辺りで手を止める。
確かに、そうかも知れない。

ついでにと言えばなんだが。
これを聞くのは失礼かも、と思いつつも達郎に尋ねた。
怜治は達郎は小夜子のために、他の女性と身を固める決心をしたのかと思ったのだ。


「今の彼女を普通に好きだと思います?」


それに対する達郎は即答だった。


「小夜ちゃんとは違う次元で。 捕まえとかなきゃすぐ、どっか行っちゃいそうで困る」

「分かります」


そう言って怜治と達郎はカウンター越しに再びグラスを合わせたのだった。



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