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あなたが愛してくれたら【R18】

第21章 6月1日 高階家、社内


取りあえずやる事はやったので、怜治はいつもの様にグラスに牛乳を注ぎ始めた。


「小夜子さんにも凄くお世話になったねえ。 今晩からはちょっと頑張ってみる」

「いいけど、無理はすんなよ」

「良い人ね。 綺麗で頭が良さそう。 スタイルもよくって。 同性からみても嫉妬しちゃう位」

「……女って無い物ねだりなんだな」


紀佳の言葉に怜治が苦笑した。
小夜子もそんな事を言ってた。


「お付き合いしてるんでしょう?」

「65パーセント位」

「ふふっ。 なあに、65って?」

「さあ」


空になったグラスを軽く洗い、水切りカゴに入れる。


「怜治くん、ホントしっかりしてきたね」


それは分からないが、小夜子みたいなのと付き合うんなら、仕事だけしてりゃいいってもんじゃないだろう。
それでさえ今は負けてるんだし。
達郎までとは言わないが、なるべく何でも出来る自分になりたい。


「さて、もうそろそろ会社に行くよ」

「あ、週末に少し、お買い物に付き合ってくれる? 急ぎじゃないから空いてたらでいいんだけど」

「大丈夫だと思う。 じゃあ、何かあったらすぐ連絡して」


行ってらっしゃい、そんな言葉に見送られて家を出る。
一人暮らしは少し延びるかと思ってたけど、あの分なら大丈夫なのかな。



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