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あなたが愛してくれたら【R18】
第18章 5月20日 社内、蕎麦屋
脈があったら、彼は残ったのだろうか。
「優秀な人の邪魔する訳には行かないし」
わざとおどけた調子で小夜子が返す。
「湊さんらしいね」
「ふふ……」
だけどそんな事で、とも小夜子は思った。
大事だとは思うが正直、自分の人生を変えるほどのものだろうかと。
達郎も、今井も。
競争意識とまではいかないが、何なら自分がそれを受けても良かった。
今の会社に男女の別はほとんど無い。
それだから余計にそう思った。
「…………」
今一番親しくしている怜治の事があろうとだ。
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