• テキストサイズ

あなたが愛してくれたら【R18】

第18章 5月20日 社内、蕎麦屋


そう思い、気が付いた。

でも、私は彼に話していない。
それは不公平なんだろうか?

……弱さしかないそんな自分を、そんなものは知るに値しないのではないだろうか。

達ちゃんみたいに、拒絶されたら?


「何で……」


怜治には受け入れて欲しいのだろうか。


……何にしろ、狡く立ち回るなんて嫌だ。

余計な事は考えないで、きちんと借りは返すこと!


昼休憩のチャイムがなると同時に小夜子が立ち上がる。


「あ、湊さん。 さっきの書類」

「ごめんなさい、午後に!!」


言うが早いか、彼女が髪を翻してフロアを出て行った。

取り残された弁当組が首を捻る。


「また随分と、張り切ってますね」

「……どっか美味しい弁当屋でも出来たのかな?」





/ 309ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp