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あなたが愛してくれたら【R18】

第17章 5月18日 社内、デパート


そうして彼女が怜治を引っ張って入っていったのはデパートの一階。


「それじゃ候補は髪飾りです。 落ち着いてて高級感のある感じの」

「結構、するんだな」

ずらりと並んだそれらの値札を見るといちいち何千円、とか。
確かに時々何か付けてたけど、こんなに高いもんなのか。


「バレッタとかどうです?」

「どう使うの?」

「こう、髪をあげてですね」


肩に付く位の髪の長さの武井が後ろでそれをパチンと留めてみせた。
でも、小夜子が髪をまとめてるのを見たことがない。
怜治が首を捻る。


「あとはただ後ろに縛って、留めたりとか」

「あ、それだ」


たまに下ろしてるが、大体は一つに縛っている。


「じゃ、この辺で。 ここはスワロフスキーありますから来たんですよね」

「何、それ」


もはや説明が面倒なのか、武井は無言でデパートに一角にある、やたらキラキラしている店舗に怜治の背中を押し込む。



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