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あなたが愛してくれたら【R18】

第17章 5月18日 社内、デパート



「クレマチス……いえハマナス、ですか?」


怜治の脇からひょいと顔を出した武井がそれを見る。


「花はダメです。 特に鉢植えは。 両思いになってからにして下さい」


相変わらず根拠がよく分からないが、確かに他の男が好きな花ってのも違う気がした。


「彼女さんって、女らしいタイプですか?」

「んー? 仕事は結構サバサバ、プライベートもさばけてる様で、少し違うかな」

「自称サバ女ってやつ? 面倒臭そうですね」

「………そんなんじゃない」

「見掛けは?」

「可愛い」

「そうじゃなくって。 見掛けは女らしい感じ?」

「うん」

「化粧や香水は」

「ほんのり」

「黒髪ストレートの美人タイプなんですね」

「……うん」


ホントに何なんだこいつ。
あっという間に特定されそうだな。

胡散臭げに武井の顔を見ると彼女が説明した。


「必要以上に飾らなくてもそう見えるってことは素材が良いからでしょう。 そして髪弄るタイプは二通り、ズボラで全く何もしないか真逆のタイプ。 後者は綺麗な人もいますが、今回には当てはまらないですから」

「……そんなもんか」

「はい」



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