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あなたが愛してくれたら【R18】

第15章 5月9日 社内


金子の言う通りだ。
言う通りではあるが、本人にやる気がなきゃこんな仕事は務まらない。
金子や小夜子辺りなら、その辺のモチベーションのあげ方も上手いんだろう。

あともう一つ。
ただでさえ接点の少ない小夜子との接点がまた減ってしまう。
仕事ダシにしてまた呼び付ける訳にもいかないんだが、付きっ切りで教えるとなると。


「デートなんかした事も無いしな」

「は?」

「え、や。 何でもない」


新人の武井が熱心な様子で、社内システムについての怜治の説明を聞いていた。
うっかりと妙な独り言を口に出してしまった怜治が話を仕事に戻す。


「うちで今動いてんのは大きいのは三つ。 それぞれの部課が独立して使ってるのはここに。 会社の情報セキュリティ規約に則してるか許可したり調査すんのもうちの仕事だから、読んどいて」

「はい、あの」

「ん?」

「改まってデートじゃなくって、買い物に付き合ってもらうとかでもいいんじゃないですか?」



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