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あなたが愛してくれたら【R18】

第15章 5月9日 社内


「システム管理課新しく配属されました、武井と申します。 よろしくお願い致します!」


総務主幹の各課による研修が終わり、金子や怜治の所にも新入職員が加わってきた。

利発そうな印象の女性で、体が前に倒れそうな程深々とお辞儀をした彼女を周囲は微笑ましく迎えた。


「高階さん、よろしくお願いいたします」

「こちらこそ、よろしくお願いします」


事前に金子から話は聞いていた。
通常一期上の人間が主立って現場の教育をするのだと。


「ってもな、今のお前の仕事って、本来の業務とはかなりかけ離れた所もあるから、ちょっと内部で揉めたんだよな」


金子がガリガリと頭を掻きながら話を続ける。


「とはいえ、教育はいい経験になる。 周りもサポートしながら週二位でお前に就かせるから頼むな」

「分かりました」

「んな嫌そうな顔すんなよ。 ったく、最近人当たり良くなったっつっても、そういうとこ変わんないよな」

「人に物教えるの、苦手なんで」

「だからいいんじゃないか」

「………………」



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