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あなたが愛してくれたら【R18】

第12章 4月27日 会議室、社内


「へえ」

「おかしいだろ? てことはだ。 派手に遊んでるって事だろ?」

「それ、噂ですか?」

「彼氏いない歴は本人から聞いた。 飲み会んときにチラッとだよ、チラッと」

「…………」

「んな訳ないよなあ、湊だぜ?」


さっきの達郎からの電話に何となく合点がいった。
姪っ子に初めて出来た彼氏に、挨拶。
悪く言うと様子見とか、偵察って所か?


「……あんまり驚かないのな? 」

「いや、俺もそうですから」

「ああ!?」


彼氏いた事無し。
男を知らない訳でも無し。
恐らく滅茶苦茶遊んでる訳でも無し。

自分と似てる。


『そんなの、ただの性欲な訳だし』


根っから冷めてるのか?
あんなに面倒見がいいのに?


「いや、むしろ………」


机の上を人差し指でコン、コンと叩く。
何だろう。
何か引っかかる。

彼女のホントとウソ。
本気と誤魔化し。



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