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先生の秘事

第1章 保健室


翌日冨岡先生が保健室にやってきた

「昨日はすまなかった」
「あ...」

あの事かしらと脳内によぎる冨岡先生の言葉
しかし
 
「気付いたら玄関で寝ていた」
「...覚えてないんですか?」
「あぁ」

ガクッと肩を落とす  

「そぉ、ですか...」
「なにか悪いことでもしたか?」
「いえ、大丈夫です」
「そうか」

そう言って去ってしまった
なんだったんだろう、あれは
考えても答えが出るわけでもないし、と私は仕事に集中した

私は仕事が終わり1人バーに来ていた  

すると聞き慣れた声が聞こえる

「よぉマスター」

宇髄先生だ
と、不死川先生!

私は気付かれないように身を小さくしたがそれも無意味だった

「あっれー?ゆきのちゃん?」
「あははは宇髄先生こんばんわ」
「こんな所で会うなんて運命なんじゃねーの?」

そう言って宇髄先生は私の隣に座った
不死川先生は宇髄先生の隣だった

「1人で呑んでるの?」
「はい」
「じゃ一緒に呑もーや!なぁ!不死川」
「俺は別にいいけどよぉ」

不死川先生も一緒に呑むことになった
私は調子に乗って飲みすぎてしまった

「それでぇすぐ酔っ払っちゃってぇ家まで送ったんですよぉ」
「うっそ!飯食いに行ってそのまま家まで行ったのかよ」
「...」
「冨岡やるなぁ〜」
「違いますよぉ!」

宇髄先生は昨日の冨岡先生とご飯に行った話をウキウキして聞いていたが、不死川先生はずっと黙ったままだった

「フラフラだったから部屋まで運んだんですぅ」
「何もなかったわけ?」
「...まぁ」
「なにかあったなぁこりゃ」
「ないですよ!」

私の返答に勘づく宇髄先生

「明日冨岡のこと問い詰めよぉぜ」
「いや、それが何も覚えてないらしくて」
「なんじゃそりゃ」

ガッカリしたように肩をすくめる宇髄先生

「おい草津飲み過ぎじゃねぇかぁ?」
「私は大丈夫ですよ〜」
「そろそろ帰るぞ」

そう言って不死川先生は私の腕を掴んだ

「どこ行くんですかぁ?」
「家帰るんだよ!」
「え〜?」

私は駄々をこねる

「おーい俺置いていくわけー?」
「宇髄はまだ飲むだろ」
「まぁ」
「俺は草津送ってくから」

じゃぁな、と不死川先生は私を連れてバーを出た

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