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先生の秘事

第1章 保健室


放課後
帰宅する為一度職員室に顔を出す

すると冨岡先生がやってきた

「どうしました?」
「この後食事でもどうだ」

ちらりと不死川先生を見るとカナエ先生とまた話していた

「いいですよ」

私はちょっとムカついたのだ

「よかった」

微笑む冨岡先生には悪いと思ったけど

「どこ行きます?」

私たちは駅前で待ち合わせをした
少し遅れた冨岡先生がやってきたのでどこに行くかを聞いた

「この前宇髄に誘われて行ったところの刺身が旨かった」
「そこにします?」
「あぁ」

私たちは海鮮系の居酒屋に向かった

軽く乾杯をしてビールを身体に流し込む

「はーー!」
「草津はビールが好きなのか」
「特に仕事終わりのビールは最高です!冨岡先生は好きじゃないんですか?」
「俺はあまり強くない」
「そうなんですね」

そう言いながらちまちまビールを飲んでいた

暫く呑んでいると冨岡先生がフラフラしだした

「大丈夫ですか?」
「ん...」
「そろそろ帰りましょうか」
「ん」

元々口数の少ない冨岡先生が余計に口数が少なくなっている
これは酔ってるな
そう思った私は会計をした

「ほら歩けますか?」
「あぁ...」

冨岡先生を支えて店を出る
タクシーを拾って冨岡先生の家まで行った

「着きましたよ」
「...」
「起きてくださーい」
「...ん」
「仕方ないなぁ」

私は冨岡先生を部屋まで運んだ
玄関まで送り私は帰ると挨拶をする
すると腕を掴まれた

「どうしたんですか?気持ち悪いですか?」
「いや...」
「そしたら離してください」

それでも離されない腕

「ちょっと冨岡先生?」
「もう少し一緒にいてくれないか」
「!」

私の心臓の鼓動が早くなる
脳裏に浮かぶ不死川先生の顔

「っ、帰ります」

そう言って腕を振りきって私は冨岡先生の部屋を後にした



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