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先生の秘事

第6章 昼休み


「腹減ったわー」
「ごめんごめん」

台所に戻ると玄弥くんが叫ぶ
私は謝りながら夕飯の支度の続きをした

不死川先生も後から戻ってきた
そして私の隣に並ぶ

「どうしたの?」
「いや...悪かった」
「なにを今更」

悪いと思うならつけないでよと怒りたかった

「大人気ねぇなぁと思ってよ」
「実弥がそうとは知らなかったわ」
「嫌になったか?」
「それはないけど」

嫌いになるわけがない
寧ろ好きが行きすぎるくらいだ

「今日泊まってけよ」
「明日仕事だから」

付き合って半月が経つが私たちはまだ身体の関係はなかった
そろそろと思っていても
いつも不死川家に来ているせいか玄弥くんの目が気になりそんな雰囲気にならないのだ

「はぁ」

玄弥くんが居ようと関係なく不死川先生は私を後ろから抱きしめてくる

「ちょっと危ないよ」
「少しだけ」

たまに甘えてくるのはズルい

そんな光景に玄弥くんも最初の頃は恥ずかしがっていたけれど、もう慣れてしまったのか見向きもしない

「兄貴ーオセロしようぜぇ」
「おー」

不死川先生はそのままリビングに行ってしまった
その間にと料理の手を進める


私たちはいつものように食事を済ませゆっくり談笑する
そして時計の針が9時を回った頃私は家を出る
いつも不死川先生が送ってくれる

家に着くとキスをするのが決まりだ

「今度泊まりにくるから」
「待ってる」

そう約束をして私たちは別れた

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