• テキストサイズ

先生の秘事

第5章 四限目


「ちょっと先に行った所に星が綺麗な見えるとこがあるんだが」
「え!行きたい!」

不死川先生の提案に私は目を輝かせた

「じゃ時間潰しに日帰り宿でも行くか」
「温泉ですか?」
「この辺りに湧いてるらしいぜ」
「よく知ってますねぇ」
「玄弥と行くんだよ」

本当に仲が良い兄弟だ

「行ってみるか?」
「はい!」


と言ったもののまさか一緒に温泉に行くとは思ってなかったので言った後に後悔した


「ま、まさか」
「部屋に温泉着いてるんだ」
「ハレンチ!!」
「はぁ?」

私は手で顔を覆う

「大丈夫だよ。温泉は部屋から見えねぇから」
「そうだとしても...」
「嫌なら帰るが」
「いえ...それは勿体ないです」
「そうかよ」

部屋の鍵を不死川先生が開けた
温泉が一部屋一部屋についてるそこは小さな一室だった

部屋の奥に脱衣所があり、そのまた奥に露天風呂があった

「わぁーすごぉい!」
「なかなか良いだろ」
「はい!」

私は感動していた

「温泉なんていつぶりだろぉ」
「俺も久しぶりだなぁ」

不死川先生は備え付けてあった椅子に座る

「先に入ってこいよ」
「いいんですか?」
「いいぞ」


私は甘えて先にお風呂をいただいた

脱衣所がちゃんとついているからといって隣の部屋には不死川先生がいる
緊張してしまった

お湯に足をつけると少し熱いくらいで気持ちが良かった

「はぁ〜気持ちいい」

まだ青空だがもう少しで夕方になる
そんな空をゆっくり見てお風呂に浸かる
幸せだった

お風呂からあがって洋服に着替えた

「お先にいただきました」

携帯を見ていた不死川先生は「あぁ」と言ってそのまま脱衣所に行ってしまった

火照った私は置いてあった団扇でパタパタと熱を逃す

暫くすると不死川先生も上がってきた
熱いのか上半身裸だった

「ちょ!着てくださいよ服!」
「あ?悪りぃ」

もう!目に毒だぁ

時間いっぱい使って私たちは温泉をあとにした
良い時刻になっていた

/ 42ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp