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先生の秘事

第5章 四限目


「この温泉の先にあるんだよ」
「そうなんですね」

不死川先生は車を運転しながら説明してくれた

少し奥まった所まで来て車が止まる

「暗いですね」
「足元気をつけろよ」

不死川先生が手を差し伸べてくれた
私はその手を掴む

開けたところまで来ると星が沢山見えた

「凄く綺麗..!」
「だろ」

星空に目を奪われた

「連れてきてくれてありがとうございます!」
「気に入ってくれたならよかったよぉ」
「はい!」

私は綺麗な夜空に見惚れた

好きな人とこうして夜空を見られるなんて思ってなかった

「草津...」
「はい?」
「こっち向け」
「え?」

不死川先生は私の首に手を回す

離れるとヒヤッと首に何か付いていた

「これ...」
「前ショーケースのこれ見てたろ」
「え、知ってたんですか」
「あぁ」

不死川先生は私にネックレスをつけてくれた
 
「プレゼントだ」
「えぇ!本当に!?」
「嘘ついてどうすんだぁ」
「嬉しい...」

私はネックレスを嬉しくて握る

「草津...」
「?」
「好きだ」
「え...」
「お前が誰を想ってるか知らねぇが俺はおまえが好きだ」

不死川先生の真剣な表情

「私は...」
「お前に好きな奴がいんのは知ってる」
「私は!」

不死川先生の言葉を遮る

「不死川先生が、好きです。大好きです!」
「本当か?」
「本当です。ずっとずっと好きでした」

振り絞った声
やっとこの気持ちを伝えられた
こんなプレゼントまで貰って私はこんな幸せであっていいのだろうか

「ゆきの」
「不死川さ、ん?」
「名前」
「実弥...」

不死川先生に抱きしめられた
私も腕を回す

「幸せです」
「もっと幸せにしてやるよぉ」


私たちは見つめ合い笑った
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