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先生の秘事

第5章 四限目


ピンポーン
とインターホンを鳴らす

「はい」

玄弥くんが顔を出す

「あ、ゆきの先生!」
「ご飯作りに来たよー」
「やった!」

玄弥くんは喜んでくれた
奥から不死川先生も顔を出す

「おぉ」
「おじゃまします」

靴を並べて部屋に入る

「台所お借りしますねぇ」
「すまねぇなぁ」

今日はエプロンを持参した

「うわ!なんかエロい!」
「おま!何言ってんだよ!」

ゴチンと頭を殴る不死川先生

「思春期だねぇ」

そんな玄弥くんに私は笑った

「おまえも嫌がれよ」
「そんなことで嫌がるような子供じゃありませんよ」

私は挽肉をこねる
今日はハンバーグだ

食べ盛りの玄弥くんの為にお肉料理を考えたのだ

「いい匂いだ!」
「玄弥くんソース味見してくれる?」
「いいの?」
「うん」

スプーンにソースを少しだけ取りあーんとしてやる
赤くなる玄弥くんは口を開けてもぐもぐとさせた

「美味い!」
「よかった」

その様子をつまらなそうに見る不死川先生

「兄貴なんで顔で見てんだよ」
「うるせぇよ」
「ヤキモチ?」
「はぁ!?」

2人の会話に笑いが出る

「不死川先生も味見してくれますか?」
「俺はいいよ」
「お願いします」

ね?と言えば渋々立ち上がり此方に来てくれた

「はい、あーん」
「自分で食える」
「いいから」

仕方ないと口を開ける不死川先生
パクっと口に入れてやれば不死川先生は目を開く

「うめぇな」
「ふふ、良かった」

その後も不死川先生は私の隣に立って料理をするのをずっと見ていた

「そんな見られると恥ずかしいんですけど」
「いいだろ」
「〜〜っ」

やりづらい!
不死川先生はじっと見ていた
痺れを切らして私は不死川先生の背中を押す

「もぉ〜やっぱりやりづらいですよ!あっち行っててください」
「仕方ねぇなぁ」

不死川先生をリビングに追いやって1人台所に戻って続きを作った
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