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先生の秘事

第1章 保健室


飲み会当日

「「かんぱーい」」

その合図と共に始まる親睦会
私の両隣は冨岡先生と宇髄先生
そして不死川先生は安定のカナエ先生の隣だった

初っ端から落ち込む

「...乾杯」

冨岡先生が私にグラスを寄せる
私もグラスを持ちカチンと鳴らす

「ゆきのちゃん最近どうよ?」

宇髄先生が私の肩を抱き話しかけてくる
彼は噂では彼女が3人もいるらしい

「最近、ですか?」
「相手がいないんなら俺が今夜相手してやってもいいんだぜぇ?」

宇髄先生はかなりノリが軽い人だという印象だ

「結構です」

私は抱かれた肩を反対の手で払いのける

「なーんだ冷たいのなぁ」
「冷たくないですよ」
「宇髄、あまり馴れ馴れしく触るのは良くない」
「なんだぁ?冨岡ぁ」

冨岡先生が間に入ってくれる
ぺっぺっと私の肩を払う

「なんですか?」
「消毒」
「ひでぇ!俺バイ菌扱いかよ!?」

その頃不死川先生がイライラしていることを私は知らなかった

飲み会も終わりを告げ、各々が帰路に着く

「お疲れ様でしたー」
「気をつけてなぁ」

あーちょっと酔っ払っちゃったみたい
ふわふわする
足取りが怪しくなる私は1人で帰ろうとしていた

「おい」
「へ?」

後ろから呼ばれる
振り返ると不死川先生が立っていた

「どうしたんですか〜?」
「そんなふらふらで1人で帰るなよなぁ」
「だぁいじょ〜ぶですよぉ」
「ったく」

不死川先生はタクシーを拾う
そして私を奥に押しやり一緒に乗ってきたのだ

「え?え?不死川先生!?」
「家まで送る」

私は急に緊張してしまう

暫くタクシーの中は沈黙が続いた

「草津先生今日は随分楽しそうにしてたなぁ」

そんなことない
不死川先生が楽しそうにカナエ先生と話しているのを見ると胸が痛んだんだから 

「...不死川先生だって、カナエ先生と楽しそうだったじゃないですか」
「そうかぁ?」
「そうですよ」
「まぁアイツとは同期だからなぁ」

そう言って前を向いてしまった
私はむすっとする
その様子に気づいた不死川先生

「どうしたぁ?」
「どうもしてません」

この気持ちを貴方にぶつけられたらどれだけ楽なのだろうか





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