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先生の秘事

第4章 三限目


小一時間ドライブをした
お昼は中華を食べた

「こんな所知ってるんですね!」
「弟と来るんだよ、たまになぁ」


私たちの学校の生徒でもある
不死川玄弥くん

学校でも有名な不死川兄弟

「玄弥くんが羨ましいです」
「ならまた連れてきてやるよぉ」
「本当ですか!?」
「あぁ」

その言葉が本当か嘘かは別として嬉しかった

不死川先生が買いたいものがあるということで近くのショッピングモールへと移動した

休日ともあり人が多い
特に家族連れが多かった
走り回る子供
それを追いかける母親
私は微笑ましく眺めた

すると不死川先生の足にぶつかった子供

先生はしゃがみ子供を抱き上げ立たせてやった

「大丈夫か?」
「ぅん」
「気をつけろよぉ」

大きな手で子供の頭を撫でてやる
すぐに母親が来て謝って行った

「不死川先生意外と子供慣れしてるんですね」
「あぁ...下に弟と妹がいるからなぁ」
「玄弥くんだけじゃなかったんですね」
「実家にあと4人いる」
「そんなに!」

不死川先生が大家族の長男ってことを初めて知った

「おまえは?兄弟いねぇのか?」
「一つ下に弟が1人います」
「そうなんだな」

私は弟の話をした
年が近い為か仲が良かった
社会人になってもよく一緒に出かけたりもする

「俺も玄弥とよく出かけるなぁ」
「今日は?玄弥くんよかったんですか?」
「あの野郎数学のテスト赤点取りやがったから家で勉強させてる」

あ、怒ってる

「お兄さんの教科落としちゃったんですね」
「あいつ射撃だけ立派になりやがって...」

玄弥くんは射撃部のエースだ
その実力は学校にも認められているが数学の点だけはなかなか取れないようだった

「教えてあげるんですか?」
「教えてるのに頭に入ってねぇんだよ」
「あはは!大変だぁ」
「こっちは笑い事じゃねぇよ」

ふんっと鼻を鳴らし不死川先生は目的の店に向かう

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