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先生の秘事

第4章 三限目


記憶が曖昧だが所々覚えている

どこかの部屋に入って

ベッドに寝かされる

シャワーを浴びる音

私は目を覚ます

「...あれ?」

ここは、どこだ?

あたりを見渡すが見覚えのない部屋
ベッドはフカフカで大きい

これって...

「起きたかぁ?」

シャワールームから出てきた不死川先生はバスローブを着ていた

「んなぁなひらやあこわは」
「何言ってんだぁ」
「ここここは!?」
「お前が行くって言ったんだろぉ」
「は、え、わ私がぁ!?」

不死川先生は私の隣に座る

沈むベッド

「お前が俺と行きたいっつったんだぁ」
「そんな...私っ」
「そういうこと、だろぉ?」

不死川先生が私を押し倒す

耳まで真っ赤になる
熱で意識が飛びそう

「まっ待って、ください」
「あぁ?誘ったのはお前だ」
「私酔ってて...」
「酔った時のが本音でるもんなぁ」

一枚上手の不死川先生

「いや...か?」

不死川先生の顔が近い
真剣な表情
私は息を呑む

「いやじゃない、です」
「そうか...」

不死川先生の顔が私の首に埋もれる
チクッとする甘い痛み
不死川先生の歯が私の首に食い込む

「っ、」
「おまえは飲み過ぎなんだよぉ」

顔が離れベッドに横になる

「あ"ーーそんな酔っ払ってる奴抱くなんて卑怯な真似しねぇよ」

ぽんぽんと布団を叩く

「こい」
「...」

私は黙って不死川先生の隣に寝転ぶ

優しく撫でてくれる手が気持ちいい
目を細める

「明日どっか行くか」
「!はい!」

不死川先生が抱きしめてくれる
私たちは抱き合ったまま
眠りについた


翌朝ホテルを出て一度家に帰った

2時間後に不死川先生は車で迎えにきてくれた

「わざわざすいません」
「気にするなぁ」

助手席に乗せてもらい私たちは郊外に出た

「どこ行くんですか?」
「適当に...」

不死川先生のハンドルを持つ腕がかっこよかった

タバコを咥え火をつける姿
車線変更をするときの横目が
全てがかっこいい

私は見惚れていた

「なんだよ」

それに気が付いた不死川先生

「あ、いや!なんでも...運転に集中してください」
「そんなに見られてたら集中できねぇよ」
「そうですよね」

私は乾いた声で笑った

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