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先生の秘事

第4章 三限目


なかなか行かない高級なお寿司屋さんに連れて行ってもらった

「こここ、こんな所初めてです」
「そうか?値段の割に美味いんだよ」

不死川先生は指で2人と合図して店に入る

「おいしぃ!」
「だろ?」

不死川先生の嬉しそうな顔を見れて満足する
このお寿司は日本酒がよく合う

浮かれて飲みすぎないようにしなきゃ...


「おい飲み過ぎじゃねぇか」
「だ、大丈夫ですぅ!」
「いや呂律が回ってねぇよ」
「はいぃ?」

不死川先生が柔らか笑う

「わたしぃ不死川先生のそのおかお、好きですぅ」
「んな!」

不死川先生は目を丸くして赤くなる

「あれぇ?酔っちゃいましたぁ?お顔赤いですよぉ?」

私が不死川先生の頬に手を添えるとのけぞられた

「どうしたんですかぁ?」
「なんでもねぇよ」

そっぽを向いて頬杖をつく

「それにしても美味しぃですねぇ」

私は気にせず続きを口に入れた

お会計が終わり私たちは店を出た

「大丈夫か?」
「だーいじょうぶでーす!」
「本当かよ...」

並んで歩く私たち
フラフラの私を不死川先生は引っ張ってくれる

「明日お休みですけどぉ、なにするんですかぁ?」
「何もしねぇよ」
「じゃ私と一緒にお出かけしましょーよぉ」
「お前飲み過ぎなんだよ」

不死川先生の握る腕が熱い
その暖かさが心地よい

「もぅ、帰るんですかぁ?」
「そんなフラフラじゃどこにも行けねぇだろぉが」
「そんなぁ〜」
「それとも...休憩してくか?」

ニヤリとする不死川先生
その先を見るとホテル街だった


「えぇ?不死川先生は...誰とでもぉ行くんですかぁ?」
「んなわけねぇだろ!」
「じゃぁ私は特別ぅ?」
「...あぁ」

小さい声が聞こえなかった
私が不死川先生にとって特別だったらよかったな...
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