第3章 二限目
不死川先生は朝早く一旦家に帰ると言って出て行った
「はぁ〜〜」
まだ心臓の音がおさまらない
私はゆっくりと支度をする
そういえば私昨日こんな服着てないはず...
洗濯機には着ていたはずの服が投げ込まれていた
自分で着替えたのか...それとも...
また顔が熱くなる
「あああ穴があったら潜ってしまいたいぃぃぃ」
そうこうしているうちに出勤の時間だ
慌ただしく部屋を出る
学校まで急いで行くと不死川先生が前を歩いていた
「し、不死川先生」
「おぉ」
「あの...私服、自分で着替えてました?」
「あーーー...あぁ」
なにその間!!
「なんですか!それ!」
「着替えてたは着替えたけど...俺の目の前で...」
カァァと赤くなる
「そ、そんなぁ」
「いや見てねぇよ!」
「そうだとしても...女としてあんな姿...」
見られたなんて...私は顔を覆う
「俺の前以外ですんなよなぁ」
ぽんぽんと頭を優しく叩かれた
「?」
赤くなる顔を必死に抑えて不死川先生の後を追った
「おはよう」
「あー」
「おはようございます」
校門には冨岡先生が立っていた
ぶっきらぼうに挨拶をする不死川
私は軽く頭を下げる
「不死川先生ちゃんと挨拶しないと」
「いーんだよ」
なにがいいんだ
生徒に示しがつかないじゃないか
そんな私たちを冨岡先生が見ていたのは知らないかった
「...」