第2章 わかばが萌える
「ってなことがあってねぇ〜」
「ふーん」
今日も今日とて宇髄のバーに来ていたちひろと鉢合わせた実弥
実弥にバイトの功のことを話していた
「年下には興味ないし、正直ドキドキとかしなかったけどビックリしちゃたー」
「おまえどこでもいい顔してんもんな」
「そんな八方美人みたいに言わないでよ」
「似たようなもんだろぉ」
宇髄はその話をニヤニヤしながら聞いていた
「で?そのバイトの告白は断ったわけ?」
「いや、はぐらかしたよ」
「んな曖昧な態度とるからいけねぇんだろぉ」
「だってぇ〜」
今日はやけに実弥の機嫌が悪かった
その理由を知る宇髄は面白そうに見ていた
「実弥ちゃんは嫉妬してるんだよなぁ〜」
「実弥が?なんで?」
「宇髄先輩!!」
「はいはい」
実弥に怒鳴られた宇髄はそのままグラス洗いを始めた
「ねぇなんで実弥が嫉妬するの?」
ちひろは実弥に問いかける
「だから違げぇって」
「そっか〜」
そう言ってゴクゴクとビールを流し込む
「おい、今日は飲みすぎるなよぉ」
「だ〜いじょ〜ぶぅ」
「...いやまじで」
「今日は実弥の分奢らせていただきます」
「そーかい」
店を出た2人は実弥がちひろを送る為ちひろの家と向かった
「...ちひろさん...」
そんな2人を遠目で見かけた功は仲良さそうな彼らを見て心が痛んだ