第2章 わかばが萌える
翌日
土曜日は特に店は忙しい
そんな中注文の取り間違えや料理を運ぶ席を間違えるといったミスを連発する功
「今日どうしちゃったの?」
「いや、すんません...」
「?気をつけてね」
「はい...」
いつものような元気のない功を不思議に思うちひろだった
仕事も終わり、ちひろが帰宅しようと店を出たとき功によって呼び止められた
「ちひろさん」
「?どうしたの?」
「あの、昨日見ちゃったんすけど、その男の人と歩いてましたよね?」
「あー...実弥か!うん!幼馴染だよ!」
「それだけっすか?」
「そーだけど?」
「そっか...そっか!なら俺まだ希望ありますよね!?」
「え?」
「俺ちひろさん好きです!直ぐにとは言わないから考えてください」
「それじゃ」と功は自転車に乗って去ってしまった
取り残されたちひろ
「え、やば」
まさか、本気だったとは思わなかったちひろはその場で固まってしまった