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君想う

第7章 季節は巡る


二人で重なり合って風呂に浸かる

他愛もない話をしてゆっくりする

「そろそろあがるか?」
「もうちょっと」
「俺ぁもう上がるぜ」
「うん」

そう言って実弥は先に上がる

ちひろは一人残って考える

「(今日....実弥が寝た後に調べよう)」

そう決めて風呂から上がる


上がると実弥は疲れてしまったのか濡れた髪のまま寝てしまっていた

「おーい、風邪ひくよー」
「ん"ー」
「ったくもぉ」

実弥は起きることなくベッドで先に寝てしまった
そっと寝室の扉を閉めて隠しておいた検査薬を手に取りトイレへと向かう

ドキドキとしながら結果をまつ

この1分がどれ程長いか
少しずつ検査薬は色を変えていく

「...あ、」




結果の窓に線が浮き上がった


「...実弥、なんて言うかな...」




ちひろは静かに実弥の眠るベッドに入った
実弥は寝ぼけながらちひろの方を向くと無意識に抱きしめる

「実弥、」
「...」

しっかり寝ているのか呼んでも反応がない

仕方なく、眠りにつこうとしたが寝れなかった




翌朝夜中まで寝れなかったちひろは実弥が出て行ったことに気付くことができなかった

起きると隣には実弥はいなく、仕事に行ってしまったことがすぐにわかった

「すいません、今日も休ませてください」

職場に申し訳なさそうに連絡を入れる

食べ物の匂いが充満している職場で働くのは地獄だと思った

ちひろはその日産婦人科を受診した
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