第6章 ちらちらと振る白い雪
口内に放たれた白濁のソレを吸い取るようにちひろは搾り取る
「っク...ぁあ」
「ひぃもちよかっかぁ?」
「そんなん良いから口流してこいっ」
ゴクンと実弥から出されたソレを飲み込んでしまう
「ぅえ、苦ぁ」
「バッ!!飲むなよ!」
「実弥のだから大丈夫だよ」
「バカかっ...ったく、ありがとな」
「ふふっ」
実弥はちひろを抱き上げてギュゥと抱きしめた
「好きよ実弥」
「俺もだ」
暫く抱き合った後ちひろがキスを迫る
「ちょ、それは勘弁」
「なんで?」
「いや、流石に口洗ってこい」
「自分が出したんでしょ」
「だからだよっ」
仕方ないなぁとちひろは洗面所へ行き口をゆすぎにいく
「っはぁ〜」
解放された下半身を元に戻し実弥はソファにもたれ掛かった
「ごめんね実弥、今日はできなくて」
「いや。それより腹痛くねぇのか?」
「もう終わりかけだから大丈夫よ」
「そうか」
隣に座ったちひろを優しく抱き寄せ頭を撫でた
「悪かったな、学校のこと」
「いいよ...生徒に慕われてるってことにしとくわ」
「...俺も気をつけとく」
「そうね、とりあえずその開いた胸をどうにかしてくれてら安心するんだけど」
「首が閉まるのが嫌なんだよ」
「上の人から何も言われないの?」
「...まぁ〜言われなくもねぇけど」
ぽりぽりと頬を掻きそっぽ向く実弥
「生徒にはスカート短いの注意するくせにね」
「校則違反してんのが悪ぃ」
「センセーは違反じゃないんですかー?」
「服装の指定はねぇんだよ」
頑固な実弥に呆れちひろは諦めた
「夕飯食べてく?」
「いや、今日は玄弥が待ってるから帰るぜぇ」
「そぉ?最近よく家に来てるから玄弥寂しがってない?」
「大丈夫だろ」
帰り支度をする実弥を見守り玄関まで見送る
「あ、そうだクリスマス空いてる?」
「確かその日は日が土曜日だったよな」
「私夕方には上がるから一緒にご飯でも食べない?」
恋人になってはじめてのクリスマス
少しでも一緒に過ごしたくてお誘いをする
「じゃ良い店予約しとくわ」
「いいの?」
「たまにはいいだろぉ」
「ふふ、楽しみにしとくね」
じゃぁ、と最後に軽くキスをして別れた