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君想う

第2章 わかばが萌える


「ちょっと功くんっ!待って!」

ちひろは功の手を振り解く

「私、本当に功くんとは付き合えないの!」
「...それは、実弥さんが関係してるんですか」
「え...?」

なんで実弥が出てくるのと不思議に思う

「実弥さんとずいぶん仲良いみたいっすけど...それはどういう感情ですか」
「どういうって」
「実弥さんのこと好きなんですか」
「え...好き、だけど...そういうのじゃ、な くて...」
「そういうのって...」

「こういうことっすか?」

グッとちひろの腕を引き功は唇を重ねる
ちひろは勢いよく功から離れようとするが腕を掴む力が強く離れられない

「んぅ...」
「っハァ」

次第に唇は離れ功が息を漏らす

「なんで、こんな事するの...」
「好きだからですよ」
「私は功くんを恋人としては見られない」

功はそっとちひろの腕を離す

「でも、諦めないです」
「っ、功くん...」
「そんな目で見ないでください。さ、家まで送りますよ」

2人は距離を離しゆっくり歩き出した



「じゃおやすみなさい」
「ありがと...」
「大丈夫!バイトはちゃんと来ますから!」
「うん...」
「でも。キスしたこと忘れないでくださいね。それが俺の気持ちです」


功はちひろの家のアパートから去って行った


「あ、やべ自転車店に置きっぱなしだ」

功は自転車の事を思い出し店に戻るとコンビニにはまだ実弥がいることに気付いた

「実弥さん、まだいたんすか」
「...なんだ、おめぇかよ。なにしてんだぁ」
「ちひろさん送ったけど自転車持ってくの忘れてたんで取りに戻ってきたんすよ」
「ふーん」

沈黙が流れたのちそれを破ったのは功だった

「俺、ちひろさんにキスしました」
「...そぉかぃ」
「何も思わないんですか」

実弥は立ち上がり功の額に己の額をゴンッとぶつけた

「嫌がってんの無理矢理したってんなら許さねぇぞォ」
「...っ、」

実弥の迫力に流石の功も言葉が出なかった 
そして実弥は功から離れ立ち去った
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