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君想う

第2章 わかばが萌える


「あの功くん」

仕事が終わってちひろは功を呼び出した

期待と不安でソワソワする功に申し訳なさそうにちひろは口を開いた

「あの、ね。私 年下と付き合うつもりはないんだ、ごめんね」
「年下とか上とか関係ないっすよ!」

まさか反論してくるとは思わずちひろは固まってしまう

「そんなの付き合ってみないとわからないし。今好きな人がいないなら俺と付き合ってください」
「そんな好きでもないのに付き合えないよ!」
「これから好きにさせますから!」
「〜〜〜っ」

困るちひろ
引かない功

「一旦持ち帰らせて...」
「はい」




実弥は仕事が終わり家に帰宅し玄関をあける

「...なんでおまえが居んだよ」
「助けてぇ」
「はぁ!?」

今日の出来事を説明するちひろ

「...手強いな」
「そうなの」
「まさか付き合わないだろうな」
「それは、たぶん...」
「はぁ!?多分だとぉ!」
「いやいや!ないないない!!」

押し負けそうになるちひろに苛立つ実弥
はぁと一息ついて実弥は口を開く

「俺が言ってやろぉかぁ」
「え!?いいよ!」
「男が出てきた方が話が早ぇだろ」
「でも前に実弥は幼馴染だって言っちゃったし」
「じゃ本当の恋人でもなればいいんじゃねぇの?」
「え?」

実弥の真面目な顔に戸惑うちひろ

「冗談だよ」
「... ...」
「はぁ〜しかし、どうするかなぁ」

実弥が頭を捻ってる間ちひろは内心ドキドキとしていた

「(なんだろ、ビックリした...)」
「おい、聞いてんのかぁ」
「え?なに?」
「やっぱり俺が一緒に行って言ってやるよ。こいつはどーしようもねぇ女だって」
「なによ!どーしようもないってぇ!」

飛びかかるちひろの頭を鷲掴みし止める実弥はとても笑顔で楽しそうだった


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