第2章 恋の種
私は数人の足軽さんと日々を過ごした、戦は早馬の伝達係りが伝える仕組みで私は夜に庭で月を見る政宗様から、もらった手紙と手ぬぐいで包まれたを胸に抱きしめて。
次の日
早馬が来て戦の状況を報告してくれた、相手は退いて休戦になったらしい相手は隣の国で政宗様は無傷で小十郎様も無傷で直ぐに帰ってくる。
帰ってくるなり小十郎様は昼餉を作った後に畑仕事をするかと思いきや廊下の縁側で茶を飲んでいた。
私の部屋の前で小十郎様の手元には、笛らしき物があるお茶は床に置いてあり私は傍に行き話しかけた。
優実「あの小十郎様」
小十郎「なんだ?」
見上げる小十郎様はなんだか悲しそうな目だ私は隣に座り言った。
優実「その・・・笛・・・」
小十郎「笛は俺の趣味だ」
優実「きっと上手そうです」
小十郎「そんなことは・・・ない」
優実「そうなのですか?」
小十郎「あぁ」
会話が進まない何を話しをして良いのか分からず足軽さんがお茶と茶菓子を持って来てくれた。
茶をすする音と饅頭を食べる音と饅頭を食べる音と鳥のさえずりが聞こえる、まるで戦なんてないような穏やかな日和。
私はお茶を飲む小十郎様の横顔を見て言った。
優実「あの笛の音色聞いてみたいです」
小十郎「・・・・・そのうちな」
優しい顔をしている小十郎様の笑顔に私も笑いかけるきっと仲を深めたと私は思う。