第2章 恋の種
私は夕餉を食べた後に廊下に善を出して、部屋で懐からおじちゃんの手紙を開いた。
開けるともう一枚の紙が畳に落ちて拾った。
手紙内容
『優実姫へ
元気にしておるか? 奥州の住み心地はどうじゃ? わしは優実がいなくて寂しいが、前田の風来坊が元気みたいと知らせてくれて安心じゃ。 返事を待っておるよ。
北条氏政』
もう一枚の紙
『優実姫へ
小十郎が暗い部屋へと監禁してすまん、なるべく外には小次郎に命をしてだしてやる。 小次郎は小言ばかり言ってるが気にするな、なるべく早く部屋変えてやるからな。
伊達政宗』
わざわざ書いてくれただ気にしてくれて優しい人なのかな?
私はその後に布団を敷いて寝た。
次の日
朝起きると廊下が騒がしくて、襖を少し開けて覗き見てみると丁度小十郎様が通り過ぎて私は声を掛けた。
優実「どうかしたのですか?」
小十郎「戦が始まるからその準備だ」
私は戦が嫌い多くの者が死ぬからなによりおじちゃんが出陣しないか心配だ、今は私は伊達軍に人質の身で北条軍は援軍を出さなければならない。
おじいちゃんの心配もあるが手紙をわざわざ書いてくれて人質の身の私を気にしてくれてる政宗様は大丈夫なの?
すると手が頭に置かれて見上げると小十郎様が優しい顔で言った。
小十郎「北条軍は出陣しない」
優実「・・・ありがとうございます」
小十郎「浮かない顔だな」
私は政宗様の手紙を握り締めると小十郎様がため息をついて言う。
小十郎「筆頭の心配は無用だ背中は俺は今まで守ってきたそれに強いお方だ」
私はなるべく笑顔でいようだって小十郎様も優しいもんあんな美味しい料理を作れるから。
見上げて私は笑顔で伊達軍を送った。