第10章 番外編 恋の花、恋の花2その後
私は政宗様の横に座り、手紙の内容に目をやらないようにしていたが政宗様がそれに気が付いて、内容を教えてくれた。
「別に隠す内容の手紙じゃねぇ、真田幸村宛の手紙だ」
真田幸村様宛の手紙? 確か好敵手だっけ? 続けて政宗様は話をした。
「俺と真田幸村はライバルだからな、挑戦状だ」
私が笑うと政宗様は目を右往左往した。
「どうしたのですか?」
「笑顔が可愛くてな」
私は捕らえられてた時に、南蛮語で『好き』と愛の言葉を聞きたいのを思い出した。
私は顔に熱を持ったまま言う、心臓が高鳴る音が聞こえる。
「政宗様私は政宗様の事が、好きです愛しています。 それを南蛮語でなんと言うのですか?」
驚いたのか顔は目を見開いていた、声も同様だった。
「別に構わないが、アイラビューだ」
発音が良くて、私は固まってしまい目がうるんでしまう。
嬉しくて愛がこもってる気がして。
すると私の顎を持ち、顔を上に上げて顔が近付いてきた。
突然唇が重ねられていた、口付けをされてる。
私は目を瞑りそのひと時を楽しんだ。
あの夜の執務室の出来事は、今横に居る次女に話をしている年齢はもうすぐお嫁に行く年。
政宗様は『絶対に俺の娘は嫁に出さないからな!』と頑固に毎日言ってる。
庭で剣術を教えてもらってる、長男は政宗様の厳しい指導で今や奥州の世継ぎとして認められてる。
私は今はこの二人の子供と幸せに暮らしてます。