第9章 ストック
慶次視点
俺は客室の縁側で座って月を見上げるが、出ていない。
暗いが二人は今頃どうしてるだろうか?
独眼竜は真田幸村と戦っていて、優美ちゃんはそれを竜の右目とみているのだろう。
二人の恋の花はストックでこの、花言葉は愛の絆だ。
俺もきっと恋の花を見つけてみせるよ。
きっと何時か優美ちゃんと、独眼竜二人に負けないぐらいの恋物語をするよ。
俺はそう思って優美ちゃんに心の中で、話しかけるように言うが届くはずもない。
けれど今届く気がして優美ちゃんに『幸せになって』と独り言を言って客室に入り寝床についた。