第9章 ストック
どれくらいの時間が経過したのだろうか、山からは日が昇り私の誕生日になった。
二人は後ろに下がり武田の忍びが間に、入り言う。
佐助「旦那、お館様呼んでるここまでにしておいてくれないか独眼竜の旦那」
小十郎様は政宗様の方角に歩き、私も政宗様の元に歩き小十郎様は政宗様に言った。
小十郎「政宗様は今祝言前です、体が大事です」
私は小十郎様の横で立っていて、何も言わないでいた真田幸村様は二層の槍を背中に仕舞い私に言う。
幸村「優美姫は某が認めた好敵手、某は優美姫との婚約を諦めた分政宗殿と幸せになってくだされ」
真田幸村様に対して私は頷き、政宗様は刀を鞘に納めて真田様を馬で去る前に言った。
政宗「お前に言われなくても、幸せにするぜ」
幸村「某は政宗殿いつか天下分け目の、戦場にて決着をつけさせてもらう」
政宗「上等」
その後政宗様は自分の馬で、私は小十郎様の馬に乗って小田原城へと戻り侍女が自室で待っていた。
侍女「姫様何処にいたのですか?」
優美「政宗様、小十郎様と散歩に」
侍女「そうですか」
私は白無垢を着せられて、政宗様は黒の着物を着て私は最高の誕生日を迎えられた。
祝言が終わって私は、自室の前の縁側で座っていた。
政宗様は客室でお休みになっている、明日には奥州に戻り群議をしなきゃいけないみたい。
私も一緒に向かう、きっとまた小田原城に来れるかな?
戦国の世で分からないが、政宗様と二人で来れる日を信じてそして奥州で幸せな日々を祈って私は自室で寝床についた。