第6章 恋の花の蕾は膨らんで
馬で駆けつけたのは、慶次君で松永さんと言う人を睨みながら言った。
慶次「優美ちゃんを返せ松永」
松永「これは私の宝だ、返す気は無い」
私は俯きながら考える、今まで政宗様は私を探してくれたのだろうか? でも奥州を守る役目があるから女一人に構う余裕は無い、逃げたと思って探しにこないのかな。
慶次「優美ちゃん俺は先に独眼竜よりもここに来た」
どうゆう事? 私を政宗様は探してくれてるの?
慶次「独眼竜が言っていたぜ、伊達軍は誰一人欠けちゃいけないとね」
その言葉だけで私は心の中が、暖かい気持ちになった。
すると慶次君の後ろの方から、大群の馬の走る音が聞こえたすると松永さんは左手を上に上げて言う。
松永「このままでは私の方が不利だからね、ここは優美姫と共に消えよう頑張って探したまえ」
慶次「逃げる気か? 待てー松永」
パチンと鳴らしたときには、前は火の海になっていた私は松永という人に縄を引っ張られたまま連れ去られた。
どれくらい森の中を歩いたのだろうか、足が棒になりそう私は松永さんに話しかけた。
優美「疲れたので休ませてください」
捕まってる身だが、一応言ってみる松永さんは止まり言う。
松永「まぁいいだろう休め」
木に括り付けられて、私は空を見上げる涙が出てきて心の中で助けを呼ぶ松永さんは火の中に消えた。
松永『黄泉に行って来る逃げるなよ?」
優美『はい』
黄泉はあの世だと分かるが簡単に、行き来できるのだろうか?
涙を流してると肩に何かが乗っている。
右肩をみると夢吉君がいた、何かを加えていた。
受け取る筆が入った道具と手紙が入っていた。
手紙の内容
『優美姫へ
何処に居る? 特徴がある場所に着いたら手紙を寄越せ。
伊達政宗』
私は夢吉君を着物の中に、隠して現に帰って来た松永さんと共に森を進む。
さっきは一人だったが夢吉君が居るだけで、嬉しい。
寂しい気持ちは無い、夢吉君が隠れている場所は暖かくて心の中まで温まる。