第6章 恋の花の蕾は膨らんで
優実視点
風を感じる、外なのだろうか? 何か手を縛られてる?
目を開けるとそこには、黒の髪に黒と白の男性が居た。
???「目覚めたようだねぇ、卿は実に美しい私はずっと宝を求めてきた、しかし卿程美しい物はない」
何が言いたいのかサッパリ分からない。
優実「何が言いたいのですか?」
???「卿は声も澄んでて綺麗だ」
口説いてるの? いやこの男は口説いてない。
???「私はね卿が生きてようが、死んでようが関係ない美しければ問題ない」
やっぱりこの男は危険を感じる、すると声をした。
???「またれよー!」
現れたのは赤の鎧を着て、赤のハチマキをして二層の槍を持って横には茂みに紛れやすい格好をして手には大手裏剣を持った忍び。
???「甲斐の若き虎か」
幸村「松永殿貴殿は我が武田の、楯無の鎧を欲するのであれば交換しよう」
松永「ふっははは今更そんなの欲っしてない私はこの、美しき姫が居れば充分なんだよ」
佐助「じゃあ毒眼竜の竜の爪も欲しくはないと?」
甲斐の忍びは有名で猿飛佐助と言う、伝説の忍びの一人。
松永「以前は欲していた宝の一つだ、しかしねぇ現にこんなにも美しい宝を手に入れたからもう二つの宝は欲しくはない」
すると真田幸村と猿飛佐助の後ろの方から馬で走ってくる人が居た。