第6章 恋の花の蕾は膨らんで
そうか感謝しなきゃな、俺は再度茶を飲み客室へと向かい兜を脱いで足軽に訪ねた。
政宗「優実姫は今何処だ?」
足軽「こっちです」
案内された部屋は風呂場の近くの部屋、明るくて空気の澄んだ部屋。
襖を閉めて二人きり、優実姫は布団に寝ていた寝息を立てて寝ている。
久しぶりに見た顔は綺麗で可愛い、髪の毛を触ると指からすり抜ける。
手を触ると暖かい生きていることに、安心する自分がどれだけ心配していたか分かる。
けれども風来坊が抱いてる、感情は恋愛感情もし俺が優実姫に恋をしたら筆頭としてどうなる?
北条には婿養子が必要だから俺が、恋を出来ない結婚だって出来ない。
寝顔を至近距離でみたいのか、それとも別の気持ちなのか分からないが優実姫の顔に近寄った。
口に近づいた瞬間に襖が勢いよく空く。
小十郎「政宗様! ここにおられましたか!」
俺は立ち上がり優実姫の部屋を後にした。