第4章 恋の花の芽
しばらく戦いが始まって刀が交わる音がして、鍔迫り合いになって慶次君が押し返して桜吹雪を出して政宗様は六層を抜き稲妻を出して決着が付きそうだ。
すると慶次君が刀を横にやって政宗様の体に当てた、その場に倒れる政宗様に私は駆け寄り名前を呼んだ。
優実「政宗様! 政宗様!」
慶次君はしゃがみ言った。
慶次「大丈夫峰打ちだから死んでない、城に運ぼう」
政宗様は小十郎
様と慶次君によって城に運ばれて、しばらくすると目を開けてあたりを見回して慶次君の前に座り言った。
政宗「風来坊が勝ったから何でも答える」
小十郎「政宗様そんな約束をして、勝負してたのですか?」
政宗「あぁ、風来坊何が聞きたい」
慶次君は頷き答えた。
慶次「俺が前に始めて奥州に来た時に、独眼竜を優実ちゃんが部屋まで運んだ時に口付けをしたらしいじゃん」
政宗様も小十郎様は驚いた顔をしていた、首を振って答える。
政宗「覚えてない」
慶次「覚えてない? 優実ちゃんは俺の大切な友達なんだ!
独眼竜に対してどう接していいかすごく悩んでたんだ!」
政宗「返せって? 無理だろうそう考えたら、俺だって始めてってことになるんだぜ」
そうなの? 政宗様はモテるのかと思っていたから初めてなんて思わなかった、私が顔を上げると慶次君が目の前に居て言った。
慶次「気にするなって自分の気持ちの持ち様だから」
慶次君はそうは言うけど目がなんだか悲しそうに見えた私は笑顔で答えた、なるべく友達の慶次君に心配をかけたくないから。
優実「うん、ありがとう慶次君」
慶次君は私の頭を撫ぜていた、まるで小田原城に居た時みたいにおじいちゃんが良く私の頭を撫でてくれたみたいに。
それが嬉しくて笑顔になり慶次君も笑顔になってて笑いあった何が可笑しいか分からずに。
優実「あはははは」
慶次「あっはははは何が可笑しいか分からないね」
優実「そうだね」
互いに分からない慶次君は私の頭を撫ぜたまま笑っていた。