第4章 恋の花の芽
慶次君が政宗様と小十郎様に許可を取って、下町に出て茶屋で団子とお茶を頼み一息ついて言った。
優実「相談したいことはね」
慶次「何でも言ってごらん友達だし力になるよ」
慶次君は優しいなぁ。
優実「政宗様が・・・」
慶次君は目を輝かせて言った。
慶次「独眼竜と何かあったのかい? もしかして告白された?」
優実「違うよ」
告白なんてあるわけが無い、だって身分が違いすぎるし北条は息子がいないから婿をどこからか貰わなきゃいけない。
政宗様は奥州の筆頭だからそうもいかないから、きっと無理だよ私に恋愛の可能性はない。
慶次「ごめん落ち込まないで」
優実「うん、話を戻すねその慶次君が奥州に来てた時に」
慶次「俺が来てた時に何かあったの?」
優実「それは政宗様を部屋まで送った時に、酔ってて政宗様が寝る時に唇が触れて、私はまともに口も利けなくて」
慶次「く・・くっ・・・口付けをしたってこと? それを独眼竜は覚えてるの?」
聞けるわけが無い『口付けをしたこと覚えてますか?』なんて聞けない怖くて小十郎様に聞かれたら。
慶次「・・・・・・」
慶次君は私を見つめた後に立ち上がり、城前に行くと政宗様は剣の稽古をしていた慶次君は持っていた刀を鞘から抜き政宗様に言った。
慶次「独眼竜」
政宗「なんだ風来坊」
慶次「聞きたいことがある、俺が勝ったら答えろ!」
政宗「負けたら?」
慶次「負けたら何でもする!」
互いに構い合い戦いが始まった。