第2章 恋の種
私は政宗様が嫉妬してるのまさか簡単に人の感情は動くわけがないよね? 政宗様は手に力をこめていて慶次君は痛そうにしていた。
慶次「痛い・・・いっ・・・痛いって!」
政宗「奥州の人質に触るな」
慶次「分かったから」
政宗様は慶次君の手を乱暴に振りほどき私は心配な目で慶次君を見て言う。
優実「大丈夫?」
慶次「大丈夫だよ心配ない」
するとお茶を二つ持ってきた小十郎様が来て政宗様と慶次君に渡す手首を赤くしている慶次君に、小十郎様が聞く。
小十郎「どうしたのですかその手首?」
慶次「そこの独眼竜がやきもちを焼いて、手首を」
小十郎様は政宗様の横に座り言った。
小十郎「政宗様!」
政宗「何だよ」
小十郎「何だよじゃありませぬ! いいですか? 怒りに任せて戦以外で人に怪我をしてはなりませぬ」
政宗「小言は聞き飽きた」
小十郎様はその後くどくど説教をし始めた私は慶次君と二人で部屋でお茶をしていた。
しばらくすると政宗様と小十郎様が部屋に来て政宗様が慶次君のまで正座をして畳に、手をついて頭を下げて言った。
政宗「すまなかった前田慶次殿」
慶次君は驚いてお茶をむせさせて言った。
慶次「けっほ・・・こっ・・ごほ・・驚いた独眼竜が謝ってくるなんて、顔を上げてよ俺は別に怒ってないから」
政宗様は顔を上げて立ち上がり言った。
政宗「小十郎今日は優実姫も呼んで大広間で夕餉を食べる」
小十郎「はっ畏まりました」
政宗様は部屋を出て行ってしまい小十郎様は残って慶次君を見て言った。
小十郎「前田の風来坊もどうですか? 夕餉をお召し上がりになり、明日帰りになられては?」
慶次「本当かい? じゃあそうする」
私は慶次君と部屋で過ごして夕餉の支度が出来たと足軽さんに言われて大広間に向かった。
夕餉は美味しい慶次君は足軽さんとお酒を飲んで楽しそうだ小十郎様もお酒を飲んでいたが、政宗様はあんまり飲んでいなった。